AlexLoopアンテナ(に限らずMLAアンテナ一般)はQ値が高いためにSWRの低いポイントが狭く、アンテナに付随のチューニングボックスでチューニングを取りながら運用することが必要です。 ポータブル運用時はチューニングボックスに手が届く距離にアンテナを設置しますので、あまり問題になりません。しかし自宅でAlexLoopアンテナを使う場合、ベランダに設置します。当然、屋内からはチューニングボックスに手が届きません。
そこで、屋内からチューニングできるようにしようと考え中です。 単純に考えれば、バリコンのつまみにモーターを接続し、屋内からモーターを回転させることができればOKです。モーターについていくつかrequirementを挙げてみると、
- 低速で回転
- 止めたい所でピタリと止められる
- CW/CCWが自在
という感じですので、通常のモーターではなくステッピングモーターが向いていそうです。秋月電子で捜してみたところ、ドライバも含めていい感じのものが見つかりました。
これに12V程度の電源があれば問題なさそうです。丁度、KX3の電源用に改造しようと購入して改造できなかったスイッチング電源が余ってますので、これを流用しましょう。実際に組み上げるためには、
- モーターとバリコンのジャフトの接続 (異径カップリング)
- モーターとドライバ、スイッチの設置・配線
あたりも検討する必要があります。モーター(3mm)とバリコン(6mm)の異径カップリングについては、安価なジュラコン・スペーサを流用する方法がありますが、ここは千石電商にあるアサ電子工業のユニバーサル・カップリングを利用することにします。ちょっと値が張るのが欠点ですが、軸のぶれやずれを吸収してくれるのは大きいです。
ドライバをアンテナ側に置くか手元に置くかも考えなければなりません。前者の場合、CW/CCWのスイッチを手元に引っ張るラインが必要になります。後者ではこのラインは不要ですが、ユニポーラのモーター制御のためのコードを6本、手元からモーターまで引っ張る必要があります。このラインにはパルス信号が乗りますし、数mの長さになることを考えるとノイズ源になる可能性もあります。
とすると必然的に前者でしょうか。アースを共通にすればラインは4本で済みますし。一方でケースはアンテナ側と手元の2つが必要になりますが、それはそれということで。