KX3 ヒートシンク装着

来週の鹿児島コンテストに向けて、KX3にヒートシンクを装着しました。

KX3 with PAE-Kx31 heat sink

KX3 with PAE-Kx31 heat sink

標準のヒートシンクはただの板切れなので放熱効果があまり期待できそうにありません。実際、大きめの出力で連続運用したりRTTY等のデータ通信を行ったりするとファイナル段の放熱が追い付かず、サーマルエラーが発生することもあるようです。これらの問題を解決すべく、サードパーティから、いくつかのヒートシンクが発売されています;

eBayでよく見掛けるN8WTTのヒートシンクは薄型なので、他の製品に比べると放熱効果はあまり期待できなさそうですが、重量増は少なくて済みそうです。また、コールサインの刻印を入れられます。リグの見た目がそれほど変わらないのもメリットです。

放熱効果を期待するとなると、一般的にイメージされる、ヒートシンクの形をしているPAE-Kx31とCooler KXが選択肢になります。Cooler KXの方はLiteとPlusの2モデルが用意されています(塗装によるカラーバリエーションもあります)。重量としてはPAE-Kx31とCooler KX Liteが160g、Plusが200g、熱抵抗はPAE-Kx31が3℃/W以下、Liteが2.8℃/W、Plusが2.4℃/Wという感じで、ヒートシンクが大きいほど熱抵抗が小さいです。

これらの中から、今回はPAE-Kx31を選択しました。理由はいくつかありますが、一番大きかったのはeBayで購入できるようになったことでしょうか。Buyer Protectionがどの程度有効か不明ですが、PayPalで直接取引するよりはほんの少しだけ安心です。 Cooler KXには上述の通りLite/Plusの他に塗装によるバリエーションが揃えてありますが、仕様的にも私にはtoo muchな感じでした。10Wでフルパワー運用する方にはCooler KX Plusがおすすめです。

見た目的にはCooler KXには吹付塗装モデルがオリジナルと同じ色合いになります。PAE-Kx31は放熱効率のために黒色アルマイト加工されており、色調が異なります。また、PAE-Kx31の方が丸みを帯びており、Cooler KXは角ばった印象を受けます。ついでにPAE-Kx31はアルミ削り出しのようです。

KX3 with PAE-Kx31 heat sink (back)

KX3 with PAE-Kx31 heat sink (back)

さて、取り付け作業です。PAE-Kx31には3つの取り付けオプションがあります。一つ目は単純にヒートシンクを交換するだけ、二つ目は放熱用のシリコングリスを塗ってヒートシンクを交換、三つ目はケースの塗装を剥してシリコングリスを塗ってヒートシンク交換、です。

放熱効果は当然三つ目が最も高いです。 が、塗装を剥す作業のことを考えると面倒臭さが勝ったため、今回は二つ目の選択肢で行くことにしました。シリコングリスはヒートシンクに同梱のものを利用しますが、より放熱効果の高い自前のものがあればそれを使っても構わないと思います。

さっそく作業に取り掛かってもよいのですが、事前に同梱のマニュアルとKX3の組み立てマニュアルもしっかり目を通しておきましょう。

それでは作業に着手します。4つの飾りネジを緩めてトップカバーをボトムカバーから外します。このままではカバー同士がケーブルで繋がっていて邪魔なので、トップカバーとボトムカバーを繋ぐリボンケーブルとバッテリーケーブルを外します。

トップカバーと分離したら、オリジナルのヒートシンクを先に外してしまいましょう。ファイナル段を固定しているナットを落とさないよう注意です。ここで外したネジは今回使いませんので、別途小袋に入れて外したヒートシンクとともに保管しておきます。

次に、メインの基板に固定されているATU基板、電池ホルダ、フィルタ基板の順に外します。特に電池ホルダを外す際にはスペーサーも一緒にくるくる回ってしまいますので、底面のネジをドライバで固定しながら外すようにするとうまくいきます。スペーサーも外れてしまった場合、ボトムカバーとスペーサの間に入れてあるスプリングワッシャを紛失しないよう注意が必要です。

オプション基板を外し終えたら、ボトムカバーからメインの基板を外します。オプション端子等がサイドカバーに引っ掛けてありますので、BNC端子側から持ち上げるように外すとうまくいきます。

基板を外し終えたら、ファイナル段のトランジスタの裏面とそれに接するボトムカバー側の両方にシリコングリスを薄く塗り、メイン基板を戻します。この時、飾りネジを締めすぎていると基板と干渉することがあるので注意が必要です。ヒートシンクはまだ取り付けません。

メイン基板の次にオプション基板を戻します。ATU基板は特に問題ないと思います。電池ホルダは皿ネジの頭が電池ホルダにしっかり食い込んで、電池に干渉しないよう捩じ込みます。フィルタ基板は差し込むだけですが、この次のヒートシンク取り付け時に注意が必要です(後述)。

ここまで済んだら、PAE-Kx31ヒートシンクを取り付けます。ボトムカバー背面のファイナル段の裏側と、ヒートシンクの無塗装部分にシリコングリスを薄く塗ったら、まず、ヒートシンク同梱の短いネジでヒートシンクのBNC端子側を仮止めします。次に、長いネジで電源端子側を仮止めしますが、この時、ネジがフィルタ基板の穴を通るようにします。このネジを左右逆にしてしまうとリグが壊れる恐れがあるそうですので要注意です。

ヒートシンクを仮止めできたら、ファイナル段を固定します。ピンセットでナットをつまんで、ヒートシンク側からネジを通して捩じ込めばOKです。あまり強くネジを回すとトランジスタを破壊してしまいますのでほどほどに(厳密にはトルクを管理した方がいいんでしょうが)。これが済んだら仮止めしていた両端のネジもしっかり締めておきます。

最後に、トップカバーとボトムカバーをつなぐケーブルを接続し直し、トップカバーをボトムカバーに被せて飾りネジを締めて作業完了です。

余談ですが、Cooler KXのFAQにはシリコングリスを使わないよう記述があります。なかなか納得の内容なので、興味があれば目を通してみると面白いかもです。

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